僕の人生の中で、達成したい目標があって、もうすぐそれに向けて走り出すような、カッコいい瞬間が、そんな瞬間があるなんて、夢にも思

　この日記の題名の通り、僕の青春を賭けてきたパチンコ屋アルバイトですが、あと2回の出勤を残すところとなりました。
　普段パチンコやスロットをしない僕としましては、こんな世界もあったのだなぁと思うとともに、ここに来ている客のような大人にはなりたくないとも思ったのでした。心を捨てろ捨てろと言うが、俺は嫌なのさ。
　で、自動車学校のほうも、ようやく金曜日に卒業検定を受けることができ、続々と懸案事項が解決されていく快感をおぼえています。
　来月からは何をするかと言いますと、ここ数年の念願だった、オートバイでの日本一周に旅立ちます。　
　ルートとしましては、8月2日に家を出まして、まずは能登半島一周、そこから長野に入り、群馬栃木と続いて、東北に入る予定です。そしてお盆の頃に北海道に上陸し、8月が終わる頃に東北の太平洋側を南下して、伊豆半島を回りつつ、いったん家に帰ってきます。
　そして休む間もなく、そのまま日本海側を南下して、中国地方、九州を回ります。帰りは四国、紀伊半島を横断して、終わる予定です。
　皆様の家の近くを、赤と黒のサイドバックと、真っ赤なリアバックを載せた、火の玉カラーのゼファーが通りかかったら、僕だと思って、どうか食べ物でも恵んでください。ギブミーフード、直訳すると、くいもんよこせや。
　
　思えば、青山君に触発されてバイクの免許をとり、バイクを買ったのが、今から3年前の19歳の春のことでした。毎月5万円の一年ローンも、全然苦しいとは思いませんでした。
　そして、その青山君と、清里、野辺山への2泊3日の初ツーリング。続けて長屋惇君との初北海道ツーリング。この数カ月の出来事で、僕の大学生活のアウトラインが出来上がりました。
　以来、バイトを探すのも、バイクのため、休みをとるのもバイクのためという生活が始まりました。楽しくて楽しくてしょうがなかった僕のバイクライフですが、一つ一つの出来事を思い出すときの、この切なさは一体なんなのでしょうか。
　青春とかって、全く意識したことなかったけど、この切なさが、充実した青春時代を過ごしてきたことの証なのですか。